美味しそうな居酒屋に入ったつもりが、そこは変態居酒屋だった【第二章 匠】

この話は、夫と訪れた居酒屋が結構な変態具合であったため、ただただ書き留めたい欲求にかられて執筆している。

全く有益なものではなく、私の公開マスターベーションみたいなものであるので、先に断っておきたい。

「美味しそうな居酒屋に入ったつもりが、そこは変態居酒屋だった第一章出会い」をまだ読まれていない方であれば、先にそちらをご覧いただければと思う。

今回はその第二章。副題を「匠」としたい。


夫が注文した「爆乳酎ハイ」は、私の想像を超える形で提供された。

爆乳というネーミングに偽りはなく、

女体を象ったグラスで出てきたのである。

いちいち芸が細かいのだ。

酎ハイのイチゴミルク色と、女体グラスが重なって、絶妙に卑猥である。

私たちと同様にこの居酒屋初来店と思われる若い男性グループも、この提供された爆乳グラスに興味津々であった。

「写真撮ります?」

私はそう言って、男性グループに夫の爆乳酎ハイを差し出した。

令和の世の中ではこのような行為は立派なセクハラになるのだろう。

幸い私は彼らの上司でもなんでもない。

なんのやましさもない。

きっと注ぐ先のない母性がそうさせたのであろう。

「ありがとうございます!!」

若人たちは、勢いよく返事した。

爽やかな返事であった。

爆乳酎ハイを被写体にし、撮影会が始まる。

行ったことはないが、その光景はコミケの撮影会を彷彿させた。

爆乳酎ハイはまさにセクシーレイヤーであった。

映える角度に色々傾けられながら、女体グラスは彼らに回されていた。

興奮したのか、若人の一人が人差し指で女体の乳房を幾度も撫でた。

「やだ、エロい。」

心の中でつぶやいた。

当然、口には出せない。

横には、淡泊な旦那がいるのだから。

若人の人からもれ出た性に、クラクラした。


爆乳酎ハイの撮影会が閉会し、女体が夫に返された。

若人も、私も満足である。

そして、夫は何食わぬ顔で酎ハイを啜った。

よく他人に弄ばれた酎ハイを平然と飲めるな。

私が差し向けたことであるが、そんな無神経な夫の性格に唖然とする。

私達のレスの原因はきっとここにあるのだろう。

女体グラスのくだりが終わり、歯の欠けている店主が今度もとんでもないグラスを準備していた。

それは男性器を象ったグラスであった。

この居酒屋にはどれだけ淫猥な器があるのか。

この居酒屋はなんなんだ。

まるで秘宝館ではないか。

さすがに、私はおののいた。

そして、再び思った。

「何て店に入ってしまったんだろう。」

このグラスは写実的に男性のソレを象っており、潔くも真っすぐに明日の方向にそそり勃っていた。

店主は繊細なものを扱うように丁寧にそのグラスを持ち、丹念にタオルで、そのグラスを撫で拭き出した。

その手つきはバーテンダーそのものであり、その様は匠だった。

そして、もう嫌な予感しかしないのである。

つづく。

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